無筋コンクリート構造物にセリ矢を打って分割撤去

山の斜面に滑落した擁壁の撤去を行いました。重量が16t以上あり、クレーンでの吊上げが不可能との事でした。山の斜面との事で、解体作業も困難な為今回はコンクリート擁壁を3分割をしてクレーンで引上げることにしました。

構造物はL型の状態で底盤は厚み800~900mm程度、立上りの壁厚500mmのもので、まず立上りの壁の部分を底盤上で水平に縁切り吊上げ後、一度仮置きし搬出用のダンプ荷台寸法に合わせてカットし積込。底盤部は2分割をして撤去致しました。

分割方法は、削岩機で誘導孔を削孔しクサビを打ち込み縁切りを行います。無筋コンクリート及び自然石であれば完全に分割する事が可能です。また有筋コンクリートの場合も同様にクラックを入れることができ、重機解体の縁切りを行うことが出来ます。低騒音低振動にて解体する場合は、殆どの形状に対応できますが、状況によりワイヤーソー・ウォールソー・コアなど使い分け縁切りを行います。切断後にあと施工アンカーにて吊上げ撤去になります。

工事は、1日で無事て撤去完了致しました。有難う御座いました。